『シャボン玉』
シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで こわれて消えた
風々吹くな シャボン玉飛ばそ
シャボン玉消えた 飛ばずに消えた
生まれてすぐに こわれて消えた
風々吹くな シャボン玉飛ばそ
作詞 野口雨情
作者の野口雨情氏が、生まれてすぐに死んでしまった我が子を思い作ったという『シャボン玉』の唄。
“風々吹くな!!”誰にも限りある儚いいのちだけれど、せめて人間らしい寿命はまっとうさせておくれ…そんな精一杯の願いに胸が衝かれます。
そうした背景が手伝ってか、物悲しくて、それでもなぜか元気の湧いてくるような…。
「これは障害者運動をやってる僕らの唄やなぁ…」
昔とある作業所の職員さんがつぶやいた言葉を思い出しました。
風々吹くな、シャボン玉を飛ばそう。
そして風に負けないシャボン玉になって
きらきら光りながら、どこまでも飛んでいこう。
※『作業所通信ふぁいてぃんぐかすが1997年5月号』より再掲